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腸内細菌のから生じるリーキーガット・シンドロームやシーボ(SIBO)とオステオパシー

現代社会は飽食の時代とされています。また食品の大量生産や効率のため農薬の残留や食品添加物や、遺伝子組み換え食品の潜在的危険性も大衆に情報が行き渡らず、食の危険が放置されていると様々な医師から指摘があります。
そこで食べ物により腸内細菌層を乱し健康を損ねる可能性のある、リーキーガット・シンドロームやSIBOや毒血症について紹介し、オステオパシーの貢献し得る可能性や当院の対応の基礎を紹介します。

リーキーガット・シンドローム(腸透過性亢進症候群)

昔のオステオパスは、ナチュロパス(自然療法士)が重視したリーキーガット・シンドローム(腸漏れ症候群)の考えを尊重しました。
このリキーガット・シンドロームは腸透過性亢進にシンドロームは症候群を合わせた言葉です。日本では寛容に腸漏れ症候群と説明するようです。

この考えはアロパシー(今で言う現代医学)の限られた一部は注目しましたが、現代医学の体勢は否定もしくは注目しませんでした。(今は注目している医師も増えてきました。)
リーキーガット・シンドロームとは、腸の腸内細菌の悪玉菌と善玉菌と日和見菌がバランスが崩れる事によって、腸を膨張し、腸の運動が低下します。
これにより様々な健康障害を起こすとされています。

リキーガット・シンドロームの機序

腸管内は乱れた細菌層のため、ガスや水を引きつけて腸壁を膨張させます。その結果、細胞間を広げ腸漏れを起こします。

この事が未分化な成分や腸内の毒素が腸管から肝臓に向かう血管の門脈をへて、肝臓に到達して肝臓で毒素を吸収、分解、再合成をしいられます。肝臓の毒素の処理の負担が大きい状態が長期間続くと処理が追いつかず、肝臓から全身に回る動脈血に毒素が広がり、様々な不調を引き起こす可能性があります。

この肝臓の処理能力を超えて全身を回るトキシンを含んだ血液の事も、ナチュロパスを筆頭にオステオパスも毒血症と呼んでいます。

リーキーガット・シンドロームが起こしうる症状

リキーガット・シンドロームは、腸の局所や身体全身の様々な症状を起こす可能性があります。

リキーガット・シンドロームの症状やそれに伴う病理の概要

  • 腹部膨満感
  • 腹痛
  • 胸焼け 
  • 吐や吐き気
  • 慢性疲労症候群
  • 物忘れ
  • 集中力の低下 
  • うつ
  • 不安感
  • 神経過敏やイライラ
  • 攻撃的衝動
  • ブレインフォグ
  • 乾癬
  • アレルギー 
  • アトピー性皮膚炎
  • 腰痛
  • 各種関節痛
  • 関節炎
  • リュウマチ
  • 抜け毛
  • 鼻炎
  • 頭痛 
  • 肥満
  • 高血糖
  • 糖尿病
  • 肛門周囲炎
  • 肝臓病
  • 腎臓病
  • 副腎疲労
  • 繰り返す膀胱炎 
  • 繰り返す膣感染症
  • インポテンス

などなど様々です。

 

リキーガット・シンドロームとSIBO

シーボ(SIBO)とは小腸内菌異常増殖症の略です。

以前、リーキーガット・シンドロームは大腸で起こる問題として主に考えられてました。

しかし、2000年以降、小腸の内視鏡の検査(ダブルバルーン内視鏡・カプセル内視鏡)が誕生し、小腸内の状態をより詳細に診る事が可能になったことで、小腸内の炎症が確認され小腸でリキーガットが起こっている事が科学的に分かってきました。

新たな観察から、リーキーガット・シンドロームを起こしている部位は大腸より小腸だった事が分かりました。SIBOは過去のリーキーガット・シンドロームの考えを科学的に解析しより発展させたと言えます。

 

小腸に大腸からの菌の逆流が起こることで大腸固有の菌が小腸に流入して、更に小腸内で大腸の菌が過剰に増殖されていたのです。

これまで精神的ストレスから腸の不調を過敏性腸症候群としていましたが、現在ではこの75%はSIBOだったと言われています。また、セリアック病ですら、人によってはSIBOやリキーガットが原因で起こる場合もある様です。

リキーガットやSIBOの改善の段階の概要

さて、ここまでに説明させていただいた現代人の健康の問題の原因に対して、改善するための方法がいくつか紹介されています。
一つの方法だけでなく、研究者により異なったアプローチがありますが、基本的な考えや改善の方向性は変わりません。

ここでは当院がお勧めする基本的な改善方法の各5段階を紹介します。
5つのフェーズで改善や緩和へ導きます。

  1.  腸の菌のアンバランスや異常な増殖を起こし腸を傷つける食べ物を止める。また解毒を促す。
  2.  腸壁の回復を促す食べ物を取る。
  3.  良い菌を植え付ける。
  4.  腸壁と細胞を修復する。
  5.  調整する。

当院では内容を承諾された方に、必要に応じてこの各段階の食事を軸としたセルフケアの説明を行います。

いくつかの情報は著作が関わる可能性があるので、詳細は避け概要を説明します。詳しく知りたい方はご自身で調べ納得したものを自己責任で行う事が出来るでしょう。
興味のある方は、最後の方の参考文献からご自身で調べる事が出来ます。

オステオパシーのリキーガットやSIBOへの効果

オステオパシーでは食事やセルフケアの改善を指導し、リキーガット・シンドロームやSIBOを悪化・維持する可能性のあるオステオパシー機能障害の改善をオステオパシー手技で行います。

オステオパシー機能障害と腸

筋骨格系・内臓系・頭蓋仙骨系の各領域のオステオパシー機能障害が、腸の機能性を阻害する可能性がある事がわかっており、リキーガット・シンドロームやSIBOの腸の増悪した環境をより悪い方向に作用すると考えられます。
リキーガット・シンドロームやSIBOは、食べ物の誤りのみが原因ではなく、オステオパシー機能障害や精神的要因も関わっている可能性が大きくいです。
逆にリキーガット・シンドロームやSIBOから、オステオパシー機能性が起こり、悪循環ができる可能性も十分あり得ます。

オステオパシーの腸の研究や報告

まだこのジャンルは現代研究の途中で断言は出来ませんが、アメリカのオステオパシー研究でリーキーガット・シンドロームとオステオパシー機能障害が増悪要因になる事や、リーキーガット・シンドロームと因果関係の深い過敏性腸腸症候群にオステオパシーが有益な事も分かっています。

そのため、オステオパシはリーキーガット・シンドロームの緩和改善に役立つと考えられています。

また、私が学んだ内臓マニピュレーションの講義で、イギリスのオステオパシー講師のカースティンDOの講義で内臓マニピュレーションが一部のSIBOの方に大きな効果がある事の報告がありました。
 (内臓の手技の詳細は著作権があるため記載は控えます。)

当院のオステオパシーが行う事と+α

腸に悪影響を与える可能性のあるオステオパシー機能障害は一つではありません。

オステオパスとして当院では、このオステオパシー機能障害をオステオパシー総合診断で見つけ、オステオパシー手技で調整します。
また、問題の原因の中心である食事の改善を指導します。

腸内細菌トラブルのまとめ

腸内環境の乱れて膨張する事で腸漏れを起こし、肝臓に負担をかけます。
また、肝臓の負荷から毒血症に結びつき、リキーガット・シンドロームに発展することがあります。
その結果、様々な症状を引き起こし、健康を損ねる事に繋がります。
以前、この問題は大腸の問題が主軸であると考えられていましたが、SIBOが解明されたことで、より問題の機序が理解され良い対処法が考案される様になりました。

この問題の改善を行うにあたり、5つのフェーズがあると考えられます。

  1. 腸の菌のアンバランスや異常な増殖を起こし腸を傷つける食べ物を止める。また解毒を促す。
  2.  腸壁の回復を促す食べ物を取る。
  3.  良い菌を植え付ける。
  4.  腸壁と細胞を修復する。
  5.  調整する。

当院のオステオパシーでは、上記のフェーズに合わせた指導に加え、リキーガット・シンドロームを悪化させる可能性のあるオステオパシー機能障害に対してもアプローチしていきます。
また必要に応じて、自然療法のハーブ療法の情報やセルフケアをお伝えします。


参考文献

リーキーガット症候群 SUN FLY Printing Ltd. トンプソン真理子
自然療法で乾癬を治す エドガーケイシー文庫 ジョンOAカバノ
新しい腸の教科書 池田書店 江田証
全身の機能障害におけるオステオパシーの解析方 全日本オステオパシー協会 WAクチェラ
MLクチェラ


              
   
  
   

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