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足首の捻挫ぐせをどうする?オステオパシーの観点から解説!

足首を捻挫し、回復した後にまた捻挫を繰り返す人や捻挫の回復中に捻挫を繰り返す人がいます。 
更に、この様な人の中には捻挫した後に安定期に運動療法を行なったにもかかわらず、捻挫を繰り返す人がいますが、捻挫ぐせはスポーツを行なっている人には、選手生命に関わるほどの問題になり得ます。

捻挫による上記の様な反復捻挫を繰り返す方には、オステオパシーは有効性が高いです。
オステオパシーにしかない固有の調整手技は、捻挫からの問題の改善に生理学的に自然で無理のない効率的な改善に有益でしょう。今回はこの足首を繰り返し捻挫する、反復捻挫の事について書いてみます。

前のブログに詳しく書いた、基本的な捻挫の説明を肝要に書き、その後に反復捻挫の事を書きます。

足首捻挫について

人体の問題は多くは病理と機能障害に大きく分類されます。

捻挫の原因の分類

基本的に現代医学は顕微鏡などの視覚による組織の微細な観察から、異常な組織を病気の原因の病理として定義しました。

そのため、損傷や破損をしている捻挫の回復期までが病理の分野に成ります。

その後の回復期以降の不調は機能障害と言えます。

機能とは組織の具体的な損傷ではなく、動きや働きの機能的異常の事を指しています。

また、現代医学では足首の捻挫には損傷の大きさに従い3段階に分類されます。

足首の捻挫の段階

1度〜3度の3つがあり、度数が高いほど損傷が大きく成ります

軽度の足首を捻った1度の捻挫は、組織損傷は靱帯組織が伸ばされた問題と定義され、組織損傷を起こした器質的な損傷は微細な範囲もしくは損傷に入りません。

この様な軽度の捻挫や1度〜3度の靭帯損傷の回復期が過ぎて足首の不安定感が改善したにも関わらず、足首の痛みや可動性に制限があるなどの機能障害に対してオステオパシーは特に効果が期待できます。

また、捻挫の2度や3度は組織損傷を伴う問題で、捻挫が起こった直後はオステオパシーではなくアイシングや固定が重要です。
組織損傷が回復した時期を過ぎても、痛みや運動制限ある場合は組織損傷が回復した後に機能性の問題を負ってしまったと推測されます。この様な場合はステオパシーによる効果が期待できます。

オステオパシーが有効な捻挫の回復時期

1度 腫れはほぼ無く、過重をかけても歩行も可能だが捻ると痛む捻挫の場合や、8日以降経っても痛みや制限がある場合は、オステオパシーによる効果が期待できます。
2度 局所的に腫れている、内出血で皮膚の赤い変色を認め歩行で痛みを感じる。走るのは困難。わずかな不安定性がある捻挫。
3度 安静にしてテーピングやサポーターも行い回復期の20日間たち、腫れや内出血が回復しても続く足首の痛みや可動制限がある場合は、オステオパシーによる効果が期待できます。


大きく腫れ、内出血の変色も大きく、四歩以上の歩行は困難、足首の不安定性が高い。骨折の検査も必要となる。この場合は固定を整形外科や接骨院で治療を行う事が望ましいです。

安静固定を行い回復期の40日が経過し、腫れや内出血もおさまり、不安定性も安定したにも関わらず痛みや可動制限がある場合はオステオパシーによる効果が期待できます。

足首の捻挫ぐせ(反復捻挫)について

捻挫の組織損傷が終了した後に、日常の歩行や特にスポーツなどを再開すると繰り返し捻挫をする人がいます。

この問題は捻挫回復の為のリハビリでも起こす事があり、厄介な問題です。

オステオパシーは、捻挫の損傷回復時期が過ぎても残る足首の痛みや可動制限だけではなく、この繰り返し起こす足首の捻挫にも効果が期待できます。

3度の捻挫と共に足首の骨折があり、回復後に大きな変形が伴うなどすると正常な機能の回復が困難になる事はあり得ます。

また、大きく靱帯が緩んでしまい過度に足首が不安定になっていないのであれば改善や緩和が期待できます。

捻挫でも骨折による足首に変形がなく捻挫の損傷回復時期を過ぎて繰り返す捻挫は、やはり機能障害が考えられます。

足首の運動に関わるオステオパシー機能障害

足首の捻挫が酷かったり、損傷の回復がうまく行かない場合、足首の構造の機能障害が起こり得ます。

オステオパシー機能障害は筋骨格系と内蔵系と頭蓋仙骨系の機能障害に分類されます。

その中でも、足首に捻挫の外傷により起こる機能障害は、筋骨格系のオステオパシー機能障害に分類され、体性機能障害と言います。

体性機能の問題は大きく3つに分類されます。

  • 関節が歪み、動きが制限される(力学的要因)
  • 動きや位置の感覚の情報がゆがむ(神経の情報処理問題)
  • 液体の循環効率を下げる(循環の問題)

    体性機能障害は全身のどの部位の筋骨格系で起こっても、常に上記の3つの複合的問題を抱えます。

その結果、足首の体性機能障害は問題の酷さにもよりますが、捻挫を繰り返し起こすリスクを高めます。

体性機能障害は正常な関節の動きが制限され、動きや位置の感覚の情報が歪み、正常な血液やリンパ液の循環の効率を下げます。捻挫が回復しても痛みが残ったり動きが制限されたり、すぐに捻挫わ繰り返す癖がある人は足首に体性機能障害がある可能性が高いのです。

足首の体性機能障害

足首の正常な関節のアライメントが静的姿勢や動的運動で歪み筋腱の緊張のバランスが乱れます。また足首を動かしている際の動きの3次元の動きの感覚の正確な処理にズレが生じやすく、この動きの情報をもとに適した筋への緊張の命令が不適格なものとなり的確な動きを微量に歪ませます。

体性機能障害は足首の循環にも影響してきます。関節の関節内には関節の圧力を緩衝し滑りの潤滑を促す滑液がありますが、滑液の質や量はオステオパシー機能障害の影響から粘性が上がり緩衝作用や滑りに影響を与え関節の軟骨の栄養の効率を低下させることがあります。オステオパシーの手技の施術は、この足首の体性機能障害の改善や緩和が期待できます。

東京オステオパシーキャビネのホリスティック・アプローチ

オステオパシーは現代医学の対症療法(アロパシー)や、それに類似する教育となっている柔道整復と異なるります。そのためオステオパシーは容易に症状を起こした部位のみを問題の原因とすることはありません。

オステオパシーは足首の捻挫を起こした場合もその部位だけでなく、体全体を総合的に観察をします。東京オステオパシーキャビネではオステオパスとして足首の捻挫の外傷部分はもちろんのこと、その外傷に関係している他の部位も検査を行ったうえで施術を行います。

運動とオステオパシーマニピュレーション

足首の繰り返される捻挫は、炎症や損傷の回復期に入るとオステオパシーが可能になります。

一般的にオステオパシー機能障害が足首や周辺の関連構造に残ると運動療法の効果が低下します。
大きな運動だとまた捻挫を繰り返すリスクすらあり得ます。

そのため、リハビリの為の運動も重要です。リハビリだけでは回復の効率が下がる可能性がありますので、オステオパシーを行い段階的な運動を行うととても効果的だと思います。

当院の足の反復捻挫に対するオステオパシー&ナチュラルケア

当院では捻挫に関わった部位の検査と施術を行い、捻挫を起こした局所に対して捻挫後のオステオパシー機能障害の体性機能障害を検査し、その結果に沿って施術を行います。
また機能障害の質によって手技処方を変化させ対応します。

下記のオステオパシーを必要に応じて行います。

  • 組織テクニック(筋膜リリーステクニック)
  • ファンクショナルテクニック
  • TGO/アーティキュレートリートリートメント
  • カウンターストレイン
  • スラスト(慢性期で用います。)
  • リコイリック・スラスト
  • 新関節マニピュレーション
  • 神経マニピュレーション

    更に新関節マニピュレーションや神経マニピュレーション(末梢神経・脳)も組み合わせる事があります。
    脳の神経マニピュレーションは2022年日本で初めてジャンピエールバラルDOが紹介しました。私も受講しました、この手技は脳のレベルの正常な情報の処理に貢献しうる新しい手技です。

まとめ

今回は捻挫ぐせに関して記事を書かせていただきました。
捻挫ぐせはスポーツをやる方の選手生命に関わる問題ですので、この記事が皆様のお役に立てると幸いです。

海外でオステオパシーは一流選手の足首のケアや体のケアなどにも用いられる手技ですので、身体の事でお悩みがある方は是非ご検討下さい。

参考文献
 エビデンスに基づいた徒手療法  ガイアブックス マイケルAせフィンジャーDO その他
 新マニピュレーションアプローチ 科学新聞社   ジャンピエール・バラルDO アラン・クロワビエDO

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