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腰痛に対する背骨(脊椎)矯正法の科学

今回は腰痛の原因や要因になる、背骨の脊椎の問題とその矯正法と科学研究について紹介します。

脊椎関節の機能障害のオステオパシーの考え

脊椎の関節機能障害は、急な大きな力が加わったり、安静から急な無理な動きをしたり、不良姿勢や心因的ストレスが原因となります。後はオステオパシー固有の考えとしては有害な飲食や嗜好品も腰痛に関わります(内臓由来の内臓機能障害からの脊椎関節機能障害)。

この腰の背骨の問題は、腰の椎骨を繋ぐ様々な連結組織の緊張を招き、椎骨の後ろの椎間関節の間の潤滑液の粘土が減ったり粘度が上がったり、椎骨の椎間関節の中の軟骨が捕捉(引っかかる)される事が関わり、脊椎関節機能障害が起こると仮定されています。
この構造の変調は、背骨の位置や動きに関わる神経の情報を乱し、自律神経の情報も乱し、時には痛みを感じる侵害受容器を興奮させ、腰痛などの痛みを起こします。

このオステオパシー科学は、生理学者のアービン・コー博士が、アメリカはミズーリ州カークスビルのカークスビル・カレッジ・オブ・オステオパシック・メディスンで研究した事から分かりました。

オステオパシーやカイロプラクティックの腰椎の関節矯正の紹介

カイロプラクティックの矯正法/調整法

カイロプラクティックの脊椎関節機能障害の矯正法で最も一般的な多く使われている矯正法は、手で素早く短い幅で歪んだ方向の逆で、関節が動かなくなった方向に直接矯正する方法でよくポキと矯正音がしがちです、アジャストと言います。
アジャストほど一般的ではありませんが、その他にも関節をリバウンドさせる様な矯正のリコイルや、小さくドロップするベットを動かして矯正する方法や、手に収まるぐらいの小さな振動器のアクチベーターで関節を刺激して矯正を促す低刺激の調整法もあります。

これ以外の方法もありますが上記では代表的な矯正法を紹介しています。カイロプラクティックの大半は、軽いものから一定の力を使う、素早い関節矯正が殆どです。

オステオパシーの矯正法

オステオパシーの脊椎関節機能障害の矯正法は、カイロプラクティックのアジャストとは対照的な歪みを更に歪め、関節が動かない方向の逆の方向の動きやすい方向に誇張し、身体の内部から関節を自然に調整する能力を誘発し回復に導く方法があります。この手技はオステオパシー固有の手技でとてもソフトな手技で骨粗鬆症の方にも使えるほどの関節調整手技です。かなりソフトな手法なので調整とした方が穏やかなのでここでは調整と表現しています。

またオステオパシーには、カイロプラクティックのアジャストやリコイルと類似した矯正の高速度低振幅法やスラストと呼ばれる手法もあります。その他、矯正姿勢で固定し特定の方向に受けている方に力を入れてもらい、相手の筋の収縮作用を矯正に利用するマッスル・エネルギーテクニックなど、ソフトな矯正/調整手技の手技が数多くあります。

オステオパシーは屈強な人の慢性の頑固な脊椎関節機能障害から、きゃしゃな女性や骨粗鬆症の女性の脊椎関節機能障害から、感情のストレスと合間みれた脊椎関節機能障害まで、その方の状態に応じて関節の矯正や調整を変化させ施術に対応します。

※素早いポキとなるような矯正を好まない方には行いません。

腰痛と脊椎関節機能障害の効果の科学的根拠は?

腰痛の疫学的研究では、腰痛の方に現代医学が対応する医学的問題の病理がMRIなどの画像や検査で発見される例は約15%(椎間板脱出ヘルニア・脊柱管狭窄症・腰痛すべり症・腰椎の感染症 腰椎の腫瘍・その他)です。
実はさらにこの15%が全て腰痛の原因になっている訳ではなく、この15%の病理に対して現代医学の処置が、腰痛の改善に関わる可能性は15%より更に少ないとされています。

また病理が原因ではない85%以上の腰痛は現代医学の対応する病理が原因ではないので、オステオパシーが有益な可能性が高いのです。

急性腰痛と脊椎マニピュレーション

この素早い脊椎関節機能障害への矯正はカイロプラクティックの中心的手技で、先ほどもカイロプラクティックの矯正の説明で書いて紹介したアジャストの事です。同じ様なオステオパシーの素早い矯正は高速度低振幅法やスラストと呼ばれます。このオステオパシーのスラストの一部ははヨーロッパの理学療法士にも技術が伝わり、行うところがある様です。総じてこの種の脊椎関節機能障害に使う素早い矯正法を脊椎マニピュレーションと言います。
急性腰痛(腰痛発症から3ヶ月以内)の場合、脊椎関節機能障害の素早い矯正による施術は有効性がある事が世界の多くの研究からわかっています。

慢性腰痛とオステオパシーマニピュレーション

先ほどの脊椎マニピュレーションは急性腰痛に関しては多くの有効性が研究で記されてますが。腰痛発症から3ヶ月を過ぎた慢性腰痛には研究では有効性はかんばしく有りません。
カイロプラクティックは脊椎関節の素早い矯正を施術の中心とした歴史があり、正に脊椎マニピュレーションといえますが、オステオパシーにしてみると脊椎関節矯正法の種類の一つにしか過ぎません、実はオステオパシーの業界は慢性腰痛の改善にオステオパシーも脊椎マニピュレーションのくくりでカイロプラクティックと同じ様に扱われ、オステオパシーも慢性腰痛には有効性が中程度・もしくは確認されないとの評価に不服でした。

喜ばしいことに2024年にアメリカ国立衛生研究所(NIH)に、アメリカのオステオパシージャーナルで慢性腰痛に対する研究が掲載されました。この科学論文の報告では、オステオパシーの総合的な筋骨格系のオステオパシー手技の施術は、慢性腰痛に有効性を示す科学研究のエビデンスが示されました。
慢性腰痛にはオステオパシーの脊椎関節機能障害への素早い矯正法の高速度低振幅法だけでは無く、それを含めた穏やかなマッスルエネルギーテクニックや、機能テクニックや、関節機能障害以外の筋-筋膜機能障害に対するオステオパシーを、総合的に用いるオステオパス(オステオパシー専門家)の通常の施術が効果がある事を示しました。

(注意)・・これらのオステオパシーの科学的研究が示す効果は、あくまでオステオパシー学校を卒業したオステオパス(オステオパシー専門家)が施術を行って得られた結果である。

当院の腰痛に対するオステオパシー&自然療法の生活指導

当院のオステオパス(オステオパシー専門家)は、オステオパシー学校のスティル・アカデミィ・ジャパンの5年生の教育を経て、フランス国認可のオステオパシー名門校ATSAの試験をフランスで経てオステオパシーDOの資格を経ています。
私は腰痛の論文も書いた経緯がありますので、腰痛の方には当院を進めです。必ずしも全ての腰痛が楽になる訳でありませんが、高い確率で改善や緩和の結果を出しています。

腰痛3ヶ月以内の急性腰痛はもちろん、オステオパシーの場合は3ヶ月を過ぎた慢性腰痛でも効果的な改善をお考えの方は、ぜひ来院をご検討ください。

当院は筋骨格系の脊椎関節機能障害を含めた全身の関節機能障害や、筋-筋膜機能障害から更に内臓機能障害・頭蓋仙骨機能障害の全てに対応したオステオパシーを行います。より効果的で安全な施術を行います。

腰痛に対する以下の様な健康に導く自然な生活法の指導も、必要に応じて行います。
 腰痛に対するエクササイズ 
 ストレス改善法 
 腰痛に関わる内臓の不調に対する食事の注意


参考文献
 エビデンスに基づいた徒手療法 
出版 ガイアブックス   著者マイケルAセフィンジヤーDO. レイモンドJハルビーDO

 臨床におけるオステオパシーの原則
  出版 日本オステオパシー協会  著者 WAクチェラDO MLクチェラDO

インターネット
 アメリカ国立衛生研究所のオステオパシー研究

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