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足首の捻挫とオステオパシー

今回は足首の捻挫が癖になっている人の事を書いてみます。

足首の捻挫とは

 

足首の捻挫とは足首に生じた大きな力に対して、足の動きの生理的可動範囲を越えて無理に動かされ足関節の関節を繋げる靭帯や関節包が無理に伸ばされる事で生じる、靭帯の損傷の事です。

靭帯の損傷には損傷のレベルにより3つの段階に分けて表現されます。

損傷レベルの段階

1度 靭帯が伸ばされた事で起こる微細損傷

腫れは軽度、内出血による皮膚変色はなく、足を捻ると痛みは出るが通常の歩行や、体重をかける行為では痛みはほぼ感じない。平均的に損傷部位の回復に約8日かかる。

2度 靭帯の一部の部分断裂 

腫れていて内出血から赤い変色がある、歩行で痛みを感じ、走るのは困難になる。サポーターなどの固定を必要とすし回復に20日ほどかかる。

3度 靭帯の完全断裂

大きく腫れる、内出血による皮膚の変色も大きく、4歩以上の歩行は困難で足首の骨の不安定度は高く、整形外科や接骨院などのギブスが必要で、改善に約40日ほど要する。
酷い場合は手術の適応の範囲になります。

1度から3度に行くほど損傷が大きくなります。レベルが高いほど靭帯の内部の関節包の線維の損傷も起こり得ます。またレベルが高いほど足の関節の不安定性が増します。3度のレベルでは足首はグラつき安定性がなくなくなります。
外傷直後の急性期は損傷部位の炎症反応から痛みを生じます。また2度や特に3度の捻挫は腫れて赤くなります。また捻挫局所の温度が上昇します。この反応は2度より3度の方が腫れや赤みの変色や温度上昇は激しくなります。
回復に従い腫れは小さくなり、色は赤から紫などの暗い色に変わり、局所の高温が緩和され、最終的に正常になります。

捻挫直後の注意

足首の捻挫直後に、捻挫した局所の痛みと共に、腫れ・赤みの変色や・足首のグラつき(不安定感を含めた)もある場合は、整形外科や接骨院に行くべきです。(大きな捻挫の場合は骨折の疑いもあります)

捻挫直後に安静にしていても痛む、大きく腫れている、紅く変色している場合は整形外科か接骨院に行くべきです。

上記にプラスしてグラつきや力が入りづらい3度に該当する捻挫は、整形外科や柔道整復などのでギブス固定を2〜3ヶ月は必要になります、それでもグラつきが回復しない場合は整形外科の手術の適応ともなり得ます。

RICE・捻挫に対して行う事

全ての捻挫はどのレベルでも捻挫した直後はRISE(ライス)を行うと良いです。RICEは安静と冷却と圧迫と挙上を意味する英語の頭文字から成ります。捻挫の損傷部位の部位は過剰な炎症反応が起こると、組織が膨張し炎症物質が損傷部位にうっ滞し循環が阻害され、損傷部位の2次損傷を引き起こす事が起こります。

RICEは、安静にし冷却し圧力をかけ心臓より高い位置に損傷部位を挙上する事で、損傷部位の安定と過剰な腫れを最小限にし2次損傷を防ぎ、最適で速やかな治癒の過程を提供します。

オステオパシーの適応する捻挫による足首の痛みや運動制限

足首を捻るような外傷は、捻挫の怪我の損傷と共にオステオパシー機能障害を起こし得ます。
急性でも1度はソフトな優しいオステオパシーは有益です。また実際の捻挫の1度〜3度の全ての捻挫の損傷部位の傷の回復期が過ぎた後の、痛みや運動障害は足首の構造の機能障害と言えます。オステオパシーが有効性が高いです。

  • 足首を捻ったが、捻ると痛みや動きの制限を感じるが、腫れや腫れに伴う変色がない、また歩行は可能である場合には、重度な状態にまでは陥っていない範囲は、慢性期でも捻った直後でも足首の痛みや運動制限にオステオパシーは適しています。
  • 2度の捻挫で3週間以上、3度の大きな捻挫でも2ヶ月以上経って、腫れや皮膚の変色が回復し足首のグラつきも無いにも関わらず、足首の痛みや運動制限の機能障害が残る場合にはオステオパシーはとても有効的です。

当院の捻挫に対するオステオパシーの施術と指導

 

まずオステオパシーの禁忌か否かをオステオパシー除外診断で検査し、オステオパシーの適応範囲か否かを確認してから施術を行います。
上記の様な1度の捻挫や、全てのレベルの慢性期の捻挫の後遺症には必ずその足首の局所に対してオステオパシートリートメントを行います。

捻挫と関わる全体のオステオパシー

足首に捻挫の回復に負荷を大なり小なりかけうる、他の構造の(足根骨・脛腓関節・膝・股関節・寛骨・脊椎・胸郭・内臓・頭蓋など・)オステオパシー機能障害の有無を検査し、機能障害の有用度を分けるヒエラルキーテストを行い、必要に応じてオステオパシーマニピュレーションを施します。

捻挫した局所のオステオパシー

急性期と慢性期でオステオパシーマニピュレーションを選択して施術します。
「液体廃液の効率に注目した手技」「足首の組織の固有受容器の情報異常に着眼した手技」「線維かした靭帯の線維の架橋の接続を開放する手技」これらの中から、その個人の足首の状態に合わせてオーダーメイドにオステオパシー手技を選択し施術します。以下参考
 ・ファンクショナルテクニック
 ・ストラクチャーテクニック
 ・カウンターストレイ
 ・組織テクニック
 ・新関節マニピュレーション
 ・抹消神経マニピュレーション

自然療法的セルフケア指導

また捻挫の改善に伴い、アイシングの指導や、非侵襲性の運動法や、抗炎症作用の薬用植物の情報や、慢性期の家庭で出来る温熱法の指導を提供します。自宅でのセルフケアに有益な情報です。


参考文献
エビデンスに基づいた徒手療法 ガイヤブックス マイケルAセフィンジャーDO その他
整形外科学

スティル・アカデミィ・ジャパンの資料と講義ノートから「下記」
 3期生・フィリップ・ボルディーノDOの「抹消四肢のファンクショナルテクニック教材
 4期生・「抹消四肢ストラクチャーテクニックの講義ノート」

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