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四十肩や五十肩の一つ凍結肩とオステオパシー

今回は四十肩や五十肩と言われる事の多い、凍結肩について当院のオステオパシーの見解を紹介します。 オステオパシーは整形外科と異なり病名は診断しませんが、起こっている事を想定し安全な効果的方向を診て行きます。また整形外科と異なり病理を手術するような事はしませんが、肩の自己回復力を促し自己調整の効率を上げる事を目的とします。

この四十肩や五十肩とは40代〜50代ぐらいに生じることの多い肩の問題のことです。この年齢は肩の様々な問題を起こしやすく、肩の痛みや運動制限は難治性のものが多い為に、四十肩や五十肩と言う言葉が使われたとされます。

当院ではこの四十肩や五十肩の問題の改善方を、最新の情報をもとに施術方針を2023年からリニューアルします。

四十肩、五十肩とは

四十肩や五十肩は俗語です。

冒頭にも触れましたが四十肩や五十肩は医療用語ではなく、江戸時代の太田全斎が書いた国語辞典の俚言集覧に紹介された俗語です。

この年齢は凍結肩以外にも以下の肩の問題も起こりやすく、今の医学ではこの年齢から起こしやすい以下の問題を四十肩や五十肩と言った考えられています。

  • 凍結肩
  • 滑液包炎
  • 腱盤損傷
  • 上腕二頭筋腱損傷
  • 石灰性関節炎

現代人が連想する四十肩や五十肩のイメージは凍結肩かも

40代や50代に起こりやすい肩の問題は固まって動かなくなる事が多い様です。

この四十肩や五十肩と呼ばれる問題の代表は医学的には凍結肩(フローズンショルダー)と呼ばれる問題が中心ですので、今回はこの凍結肩の事をピックアップして紹介します。

この凍結肩は別名が様々にありました。関節周囲炎や癒着性関節包炎とも言われますが、現在は凍結肩の名称が医学の正規の名称になっています。この肩の問題は難治性になるのが一般的です。

 

凍結肩は厄介な肩の問題

凍結肩は何らかの理由で物理的な刺激が加わり関節周囲が炎症を起こし、徐々に関節周囲の靭帯や関節包が炎症の瘢痕から組織が線維化と共に短縮し、関節の間の空間が狭まり(関節内の緩衝液の滑液が減少し)、結果として肩関節の動きが様々な方向に著しく制限を起こす問題を指します。

自然に回復する例もありますが、発症から改善や緩和までに非常に時間がかかり、医学的な臨床の観察では約6ヶ月〜2年の回復期間がかかると統計的に分かっています。痛みや長期間に腕が挙がらないため長期間生活のクオリティーに影響するとても厄介な問題です。

 

凍結肩は回復までのフェーズ

凍結肩には発症から改善までの症状の変化の周期がいくつか紹介されている、日本で紹介されているこの変化のフェーズは多くが以下の3つにまとめている(下記)

炎症期(フリージング期)・・・2ヶ月〜9ヶ月ぐらい

痙縮期とも言われます。

滑膜炎や滑液包炎からの痛みが生じる、痛みが持続的で安静時も痛み可動制限も様々な方向に徐々に生じて行く。

拘縮期(フローズン期)・・・3ヶ月〜12ヶ月ぐらい

痛みは痙縮期より減る、夜間には強い痛みを起こすが日中の安静時の痛みは軽減していく。  

関節包の拘縮により肩関節の可動性が損われ、また様々な方向に運動制限が起こり動くと鋭い痛みを生じる。

回復期(ソーイング期)・・・1ヶ月〜3ヶ月ぐらい

痛みはほぼ無く運動制限のみが残る。動こうとしても運動制限はあるが痛みを伴わない。この状態から運動制限の緩和が始まり、日常の基本的動作に支障のないレベルまで改善する期間をおおまかに回復期と言う。

 

 

整形外科のサイレント・マニピュレーションと関節鏡視下関節包解離術

近年、凍結肩の海外の研究や国内の研究を観ると重度な凍結肩の改善に整形外科の行う、サイレント・マニピュレーションや関節内視鏡手術の効果が紹介されています。

凍結肩の炎症期や拘縮期が酷い場合は、肩・腕の運動制限がとても酷く(下記を図も参考)、オステオパシーの施術に関わらず回復までに時間がかかり過ぎる傾向があります。肩の外転が約120度以下の場合や肩関節のみを屈曲にする行為も120度以下の運動制限や夜間の安静時の急速な激痛に見舞われる場合は補完的方法以外の整形外科の方法も考えるべきです。

回復までの時間と金銭的コストを考え、整形外科で麻酔下で行われるサイレント・マニピュレーションで癒着した関節包の組織を剥がすか、関節鏡視下関節包解離術を検討する事も勧めます。リスク&ベネフィットを考慮してください。

おおよそ整形外科でも約2ヶ月ほど凍結肩のリハビリを行なっても改善が殆ど起こらない場合、サイレント・マニピュレーションや関節鏡視下関節包解離術が検討されます。

この術後はまた約3ヶ月ほどリハビリを行うのが一般的なようです。総じて施術に取りかかって改善するまでに初めのリハビリ期3ヶ月その後にサイレント・マニピュレーションか関節鏡視下関節包解離術を行い、術後のリハビリで3ヶ月とすると約5ヶ月ほどです。

サイレント・マニピュレーションは保険の適応もあり経費が安く、回復期間の短さや有益な効果も認められます。ただ相反する効果が確認されない意見も一部に紹介されています(参考文献1)。また、骨粗鬆症の場合は骨折のリスクがあり、海外の書籍を調べると靭帯断裂のリスクもある事が紹介されていて、よく調べて判断する事を進めます。

当院の四十肩・五十肩の中心である凍結肩への見解

前提

まず、ここで紹介した四十肩や五十肩は凍結肩に絞った事を書いています。あくまでも40代〜50代の方の肩の問題はこれ以外の問題も起こり得ます。

今回の内容はあくまでも一般的に四十肩や五十肩と言われる事が多い、凍結肩にに対する対処法です、また四十肩や五十肩とされる凍結肩は、その前後の年齢でも勿論起こり得ます。

30代後半から60代ぐらいの方で、肩の痛みと共に肩や腕が様々な方向に動かない問題の事です。

当院で受け付ける際の注意点

 以下の様な肩の症状はオステオパシーや他の代替療法に行くより、すぐに現代医学の整形外科に行く事を進めます。

必ず行くべき必要のある可能性や、整形外科の方が利益が大きい事があるからです。オステオパシーは医師と異なり病理を直接施術するのでは無く、本来の身体の動きを適度に回復させ自己治癒の力を促す事を目的としますが、肩の病理の問題が大きいい場合は現代医学に行く事が最適な事があります。

  • 肩に転倒や衝突などの非日常的な強い外力が加わった後の近々の肩の痛み。
  • 外傷の経過がなくとも肩の痛みが発症からすぐに激しく、夜間に急激な激しい痛み。
  • 発熱と共に起こった肩の痛み。
  • 肩の痛みと共に、肩を上げる力が急に弱くなった、または腱の切れるような断裂音や感覚を感じた。

上記に全て関わらなく、肩の痛みと共に多方向への運動制限が著しい今回の凍結肩の問題としでも、運動制限が外転120度以下で屈曲の120度以下の場合は、2023年からは施術を行う事に対して相談させて頂く方針にしました。ここまで動かない肩は回復に時間とコストがかかり過ぎる傾向が高いからです。
外転や屈曲の動きの角度に関しまして下記画像を参考にしていただけますと幸いです。

当院の肩に対する施術

当院はオステオパシー総合診断を行います。医学的な病名の診断ではなく病気に関与する身体の可動性の機能の問題を注目します。

オステオパシー総合診断の中のオステオパシー除外診断(オステオパシーが適さない禁忌や相対禁忌「上記参考」)に属する場合は、施術をお断りする場合が御座います。お金は頂かないか500円ほどの相談料を頂きます。

オステオパシーマニピュレーション&生活指導&自然療法

身体の全体を診てオステオパシーのホリスティックな施術を行います。

肩の症状の原因や要因を症状の部位だけ診て施術をしませんし、肩の状態のフェーズに応じて局所の施術を選択し個人に応じたオーダーメイドなオステオパシー手技や生活指導を行います。また自然療法も複合して行う場合があります。

オステオパシーマニピュレーションの施術

凍結肩の誘発に寄与する可能性があるオステオパシー機能障害を総合的に観察し、筋骨格系・内蔵系・頭蓋仙骨系から、個人特有のオーダーメイドな施術を組み立てます。

肩は局所はフェーズに合わせた痛みを伴わないソフトな手技で機能をより良くします。

凍結肩に残された機能性の回復を安全な手技で施し、硬くなった結合組織のブロテオグリカンが働きやすい環境を提供し、機械的な不快な刺激を減少させ過剰な炎症反応を低下させ自己回復を促します。オステオパシーはあくまでも整形外科医と異なり病理の部分を切ったり、消炎鎮痛剤の注射を売ったりお薬を詳報するわけでは無く、自己回復を機能をサポートし改善を促す手技療法です。


肩の局所の施術は、液体の排液・神経の促通のルーブ・結合組織の線維のリリースを重視した手技を選択します[下記]

  • 組織テクニック
  • 新関節マニピュレーション
  • 神経マニピュレーション
  • ファンクショナルテクニック 
  • オステオパシー反射テクニック 
  • アーティキュレーション など・・

生活指導

 日常動作の注意・寝る時の姿勢の注意と改善法の指導や、安全な抗炎症性の食品・セルフケアの指導も必要に応じて行います。(アーユルヴェーダや中国医学でも推奨されるハーブ茶や薬用植物湿布の安全なセルフケアも紹介します。)

自然療法

エドガーケイシー療法や仏教医学のひとつの枇杷灸療法を複合した安全な自然療法を、オステオパシーとプラスして行う場合があります。

私は、通称四十肩や五十肩と呼ばれるこの問題に本当によく戦った経験を積んでいます。上記の内容で肩の問題の適応に該当する方は当院の来院をお勧めします。

 

参考文献

  • 人体張力ネットワーク 膜・筋膜 最新知識と治療アプローチ/医師薬出版株式会社/著者:Robert Schleip 他4名
  • エビデンスに基づいた徒手療法/ガイヤブックス/著者:マイケルAセフィンジャーDO レイモンドJハルビーDO
  • 全部見えるスーパービジュアル整形外科疾患/成美堂出版/監修:高井信郎MD 編集 17名のMD
  • 私個人のS AJのファンクショナルテクニックの講義ノート/ 講師:ジャン・ルイ・カトランDO

 

お問い合わせ

  • 電話番号: 03-3942-4678
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