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肩の痛みとオステオパシー

 

肩の痛みは、腕の挙上や動きを制限し痛みを伴う事が多く、様々な種類の痛みがあります。
改善や緩和が簡単な問題から改善が困難な場合があり、身体の関節の問題でも肩関節の症状の約50%は改善に時間がかる事が研究で解っています。
肩の痛みは広義では、首のつけ根から肘の間までの痛みとされますが、今回は体幹の腕のつけ根あたりの肩の痛みについて書いていきます。

様々な肩の痛みはオステオパシーか整形外科か?

肩の痛みには肩関節機能障害を含むオステオパシー機能障害と、整形外科領域の専門である肩の構造の損傷などの怪我の問題があります。
以下にその事を書きます。

オステオパシー適応領域(オステオパシー機能障害)の肩の痛み

肩の痛みは構造の器質的問題が原因の痛みと、肩の構造の機能的問題があります。
オステオパシーでは肩の痛みの原因になり得る肩自体の筋骨格系の筋・筋膜や関節のオステオパシー機能障害の改善を狙ったり、肩に関連痛を起こし得る肩以外の筋骨格系や内臓系や頭蓋仙骨系のオステオパシー機能障害を解放し改善や緩和に貢献しようとします

整形外科領域(怪我や損傷)の肩の痛み

以下の様な肩の痛みまたは不調は注意が必要で、整形外科の適応です。

  • 腱板損傷/断裂 
  • 二頭筋長頭腱損傷/断裂 
  • 鎖骨遠位端の脱臼 
  • 外科頚骨折 
  • 肩関節脱臼        など

注意点

当院の術者はオステオパシー除外診断も学んでいますので、上記の様な問題を示唆する様な事が検査や問診で疑われる場合は、オステオパシーの禁忌になり施術は控えるか行わず、整形外科に直ぐに行く事を進めます。(この場合は相談料として500円で終わります。)

  ※上記の骨折や脱臼や断裂や問題は整形外科の治療を行い、組織が瘢痕化して安定した後にオステオパシーが有効になります。

自然治癒か整形外科の介入か?

事故や転倒などで肩に衝撃を受けたり、重い物を持って肩の腱の断裂感や断裂音を感じた場合に起こった肩の痛み、可動性の低下や筋力低下がある場合は整形外科に行くべきです。
日常レベルの肩の使用やスポーツを行った後の腱の断裂感や断裂音とは関係なく、肩の筋の大きな低下を伴わない肩の痛みや可動制限はオステオパシーが適応の可能性があります。

肩の痛みとオステオパシー機能障害

オステオパシーは身体の自己調節・自己治癒を乱すオステオパシー機能障害を施術します。オステオパシー機能障害は組織の緊張を生じ、その事から循環の効率を下げ神経の異常な反射を起こすと想定されています。

オステオパシー機能障害と病理

肩の機能に悪影響を及ぼすオステオパシー機能障害は、機能障害から器質性の病理の下地を作り得ます。例えば、肩の組織の緊張から肩の骨や軟骨の動きの軸が乱れたり局所的に圧力がかかることがあります。また、関節の緩衝液の滑液の粘性の変化は軟骨の摩耗粉を微細に起こし、肩の腱も摩耗を引き起こし炎症から痛みを引き起こします。
さらに、肩甲骨や上腕骨の関節は容易に激突し強い痛みと共に肩の可動性の低下を起こします。

この様な肩に関係するオステオパシー機能障害は肩の器質性の問題の引き金になります。その状態を持続すると腱板損傷や上腕二頭筋腱損傷や肩関節の軟骨唇の損傷を招き、この状態から過度な力をかけると肩の腱板や腱の断裂を起こす場合があります。
オステオパシー機能障害は病理の素地になり、オステオパシー機能障害の改善は病理のプロセスからの解放に役立ちます。

肩関節機能障害の研究資料から

以下にアメリカのオステオパスの研究を紹介します。
来院を考える際の参考にして下さい。

■急速な回復が見込める可能性が高いのは、次の様な場合に多いと観察されている
・発症が急性である場合
発症からオステオパシーなどのプライマリーケアの開始期間が短い
・最近の肩の活動、または肩の軽度の捻挫に関わる肩の痛み

■難治性の肩の痛みのは次の様な場合に多いと観察されている
・再発性の肩の痛み。重症な肩の痛みや肩の運動制限
・性別は女性
・糖尿病や甲状腺などの基礎疾患がある

オランダのウィンターらとベルグマンらの肩の痛みに対する研究論文では、ランダム化比較試験において、医師の一般的な非ステロイド性の痛み止めの処方の効果に対して、同じ痛み止めと合わせてオステオパシーの様な手技療法を12週中に最大の6回の施術を含めたアプローチでは、完全な回復を約2倍の効果を確認している。

※当院はオステオパシーと併用し、痛み止めの作用がある安全で美味しいハーブ・ティーや食材を薦めます。

注意:凍結肩(四十肩・五十肩)

上記の痛みは難治性の凍結肩(四十肩・五十肩)の有痛性肩拘縮性症候群には上記の程の効果は示さない。残念ながら凍結肩は統計的には1年以上の改善期間がかかる事が多い。 
四十肩や五十肩の凍結肩は、肩の痛みと共に腕が様々な方向に動かせない肩があたかも固まった様な特徴があります。初期に痛みが強く夜間痛もあり、中期に痛みは初期よりも軽いが動くと痛み肩が拘縮し運動が大きく制限されます。後期には肩の痛みはほぼ無くなり拘縮から徐々に動きが改善されるのが一般的です。

来院を考えている方で凍結肩を疑われる場合は、お電話をいただくとお話で理解できる範囲でご相談に乗ります。現在当院では、重度な有痛性の拘縮がある五十肩は、禁忌で無い限りは現代では整形外科の治療の方がコストと時間がかからないので検討する事も進めます。凍結肩の事は別のブログで書きます。

東京オステオパシーキャビネの肩に関するアプローチ

フランスを軸にした世界の総合的オステオパシー

 

オステオパシー総合診断とオステオパシー除外診断

オステオパシー総合診断を行い必要に応じてオステオパシー除外診断を行い、オステオパシー機能障害がメインの問題か整形外科の領域の問題の可能性が高いかを診て、オステオパシーが有益な場合にオステオパシーを行います。また改善に施術回数や時間がかかる可能性がある場合はお伝えします。

貴方の肩の原因や主因に合わせたオーダーメイドなオステオパシー

オステオパシーの施術としては、オステオパシー総合診断に基づきあなたのオステオパシー機能障害に合ったオーダーメイドな施術を行います。
オステオパシー機能障害が肩に合っても、その問題のもとに他のオステオパシー機能障害がある場合は優先順位が異なります。
肩自体の筋骨格系を施術する事もあれば、その周囲の筋骨格系を連動的に施術する事もあれば肩に影響する内臓系や頭蓋仙骨系を施術する場合もあります。

最新の新関節アプローチ

従来のオステオパシーの筋骨格系・内臓系・頭蓋仙骨系の手技に加味して、最新の手技、新関節アプローチや末梢神経マニピュレーションも複合して施術に用いる場合があります。当院の術者は様々な最新の学術を導入しています。

自然療法との複合的ケア

必要に応じて以下のセルフケアや、自然療法も加味して行います。
睡眠時のポディションや、改善に伴う生活の動作の工夫や運動法やをお伝えします。
また下記の方法も必要に応じて行います。

  • 関節炎や肩の痛みの改善に役立つ安全で美味しい食品やメディカル・ハーブのお茶を紹介します。特定の植物性の食材は大半がスーパーにもある自然な食材で、ほぼ無害で大きな関節炎に対するポジティブな効果が、非ステロイド性の薬と比較しても劣らない事が分かっています。
  • 軽度の凍結肩の場合はオステオパシーの手技での調整と併用し、薬用ハーブ・オイルを用いて局所加熱器を当てる、加熱圧迫法を用いる事があります。
  • その他にも活性炭排毒法や和漢湿布など様なセルフケアを必要に応じて指導します。

    オステオパシーと共に、単独でも効果のある自然療法を複合し相乗効果を働かせより高い効果に努めています。

参考文献
 エビデンスに基づいた徒手療法     ガイアブックス出版  マイケルAセフンジャーDO 他
 膜・筋膜「最新知識と治療アプローチ」 医歯薬出版株式会社  ロベルト・シュラィパーPhd 他

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