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寝違いの原因をオステオパシーの視点から解説!

オステオパシーは私の知る限り、最も一般的によく起こっている首の痛みの原因を多角的に診ている手技療法では無いかと思います。また、整形外科やカイロプラクティックと診方が大きく異なる所があります。

個人的な意見を含みますが今回は首の痛みの中の、寝違いにフォーカスして書いてみます。

「寝違い」の基礎情報と医学的見解

オステオパシーの科学研究では首の痛みはオステオパシーの来院動機で世界的に2番目に多い動機です。この首の痛みの中の寝違いについて説明します。
寝違えとは、睡眠から起きた際に首や、首から肩にかけて、または首から背中の上部(肩甲骨の間)が痛む状態を指し、医学用語ではなく俗語で「寝違い」と言います。
首を動かそうとすると動きづらく強い痛みを起こす事もあります。

寝違いは外傷などの物理的な衝撃などが加わって起こった訳では無く、現代医学でも確立化した原因は分からないない問題です。整形外科では基本的に画像を診て画像上の異常がみ受けられれば病名をつけ、寝違いの原因だと仮定して診断します。そして痛み止めや首のコルセットをして対応する事が大半でしょう。

寝違いへのオステオパシーの見解

オステオパシーでは、筋骨格系・内臓系・頭蓋仙骨系を総合的に観察し、力学的要因と生化学的要因と神経学的要因を関連付け、原因と思われるオステオパシー機能障害の解放をオステオパシー手技で行い、寝違いの自然な改善や緩和に導きます。

寝違いの原因として観られる原因の一例を紹介します。
原因はこれだけでは有りませんが、この考えは手技療法の世界ではオステオパシー固有の考えで皆さんもビックリするとおもいます。

総合的オステオパシーと他のアプローチとの診方の違い

基本的に寝違いは広い領域の首の筋群の緊張を生じ、この首の構造は姿勢の力学的影響も受けます。他にも注目すべきは呼吸補助筋としての首の筋の機能で、呼吸補助筋とは主な呼吸筋の横隔膜の運動を補足する筋の事です。
首は横隔膜の緊張がある場合、呼吸運動のストロークを補正する為に呼吸補助の斜角筋や胸鎖乳突筋の緊張を誘発し、筋に疲労物質のトキシン(毒素)が貯まると痛みを自覚する侵害受容器が興奮し痛みを感じ、またこの不快な痛みから筋が防御反応として広い範囲の首の筋を緊張させ、首を動けなくし強い痛みを起こし得ます。

首の呼吸補助筋の緊張は横隔膜の緊張を補正する為に生じ、横隔膜の緊張の多くは内臓の不調や心因性のストレスから誘発され得ます。
上記の様に、横隔膜の緊張を引き起こした要因から連鎖的に首の筋を緊張させ、結果的に寝違いを起こし得ます。全ての寝違いが上記の機序で引き起こるとは言えませんが、このバターンはオステオパシー臨床で比較的に多いと感じています。

オステオパシーの内臓系と横隔膜に対する見解の一例

 

上記に横隔膜を緊張させた原因の一つに内臓の問題があると書きました。

フランスを中心としたオステオパシーではこの内臓の問題の大半はオステオパシー固有の考えである内臓機能障害の問題が大きいと観ています。
横隔膜に影響するオステオパシーの内臓機能障害の問題はいくつかの臓器があります。横隔膜に影響を与える全ての内臓機能障害の説明はしませんが、横隔膜の緊張の原因となる内臓機能障害で頻度が高いものの一つが肝臓の機能障害です。

肝臓の機能障害も更にいくつかのタイプがありますが、ここでは肝臓の鬱血の機能障害から寝違いの症状に至った経緯を仮定し説明します。

寝違いと肝臓鬱血の内臓系と筋骨格系のループ

肝臓は、不健康な飲食や感染やワ◯チ◯や薬の毒素が蓄積すると、毒素が溜まりわずかに膨張する事があります。
肝臓が膨張すると肝臓を包む内臓膜のグリソン鞘に張力が伝わります、また肝臓の重量が大きくなります。
肝臓を包むグリソン鞘は横隔膜から肝臓をぶら下げて連結します。また、肝臓の膨張でグリソン鞘の中の横隔神経が興奮して横隔神経からの不快な情報は首の脊髄に入り首の痛みの症状を誘発します。更に、肝臓の重さからグリソン鞘にかかった重さが横隔膜から胸膜に連鎖し頸部の椎骨に圧力をかけます。

この様な事から、首の筋が更に緊張しより首の筋の代謝産物を蓄積させ痛みと緊張の連鎖を生じます。
この機序で分かるのは、首の外傷とは上記の例は関係ありません。

更にこの状態の情報を身体の神経系が連続的・持続的に記憶すると、内臓機能障害と筋骨格系機能障害の情報が結びつき悪循環の反射のループを作り神経の情報系に記憶します。

オステオパシーでは上記の様な寝違いの原因がオステオパシー検査法から見つかった場合は、当院のフレンチ・スタイルをベースとするオステオパシーでは原因から施術して行きます。 

上記の例だと内臓オステオパシーの肝臓の鬱血機能障害に対するバロットモン・テクニックやモチリティーなどの複合手技を行います。
その後に肝臓の血管神経に関わる領域の筋骨格系や頭蓋仙骨領域の頭蓋基底部や、横隔膜や胸膜の状態に応じて手技を行います。
常に検査によりより異なりますが、頸部や胸部の頸胸部の血管神経に関わる椎骨に対してソフトな手技を行い、頸部の筋・筋膜に毒素の排液に適したミオタンシブやカウンターストレインや組織テクニックを、検査に応じオーダーメイドに施術する事になるでしょう。

食事と飲水と運動「ナチュラルライフ&ケア」

上記の原因から生じた寝違いの方には、トリートメント後に寝違いの改善を促すための生活指導を行います。
肝臓や筋の毒素の排液を促すため、腸内細菌を安定化させ肝臓への毒素のストレスを軽くする為に植物ベースの抗酸化物や食物繊維の多い食事を取らせ、加工食品やアルコールや精製炭水化物を避け、水を食間に多めに接種させる飲水法を進め解毒を促します。
また痛みの軽減に応じた無理をしない穏やかな運動法をアドバイスする事になります。

オステオパシーと上記のライフスタイル&セルフケアが組み合わさると、治癒の過程が穏やかでありながら速やかで、効果が深くなりやすいです。

東洋医学とオステオパシー

太極図は陰陽のバランス

オステオパシーはカイロプラクティックや整体やマッサージと異なり、内臓オステオパシーが扱う内臓機能障害の概念と検査法と調整手技を持ちます。これはオステオパシー固有の財産とです。
ただ、オステオパスの私からみて似ていると思うのが、東洋医学の寝違いや首の痛み対する見解です、東洋医学(中国医学・アーユルヴェーダ・チベット医学など)は、首の痛みに臓腑の問題を関連づける事があるからです。 例として寝違いの問題に生姜などの消化器系の整腸作用も含まれる薬用植物を用いる事があります。

上記では肝臓の鬱血の内臓機能障害を例に寝違いの原因を考察しましたが、肝臓の機能障害も鬱血だけではなく様々なタイブの機能障害がありそれに応じて調整手技が異なります。
また、肝臓は内臓機能障害以外のオステオパシー機能障害が原因になっても寝違いは起こり得ます。その為には筋骨格系・内臓系・頭蓋仙骨系を総合的に診れるオステオパシーの専門家(オステオパス)に、診てもらう事をお勧めします。

安全性の確保と注意点

寝違いの大半は外傷の因果関係は高くありませんが、外傷後の場合や夜間痛や発熱などの特殊な首の痛みは病院で検査や確認をすべき問題があり得ます。
寝違いの方の大半はオステオパシーが有効ですか、稀に例外の場合があります。当院の術者はオステオパシー除外診断の教育を受けています。オステオパシーよりも病院で検査や治療を必要とする可能性がある場合は病院をお勧めします。

当院のオステオパシー&ナチュラルライフ&セルフケア

当院のオステオパシーはフランスのオステオパシー名門校のアンドリュー・テーラー・スティルのオステオパシーを基礎と応用の軸としながら、卒後教育(ポスト・グラディエート)の新たなオステオパシー手技も加味して有用と思われる場合は用います。
また生理学的根拠に基づいたナチュラル・ライフ&セルフケアの指導を行い、自然で安全で無理のない高い効果を目指します。

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