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膝を動かすと痛い方にオステオパシー&セルフケアケア

膝の痛みは、筋骨格系に自覚する痛みの症状としては首の痛みや腰痛に続いて多い症状です。
今回はこの膝の痛みの中で、動いたら痛みを覚える膝の痛みについてオステオパシーの手技療法やセルフケアの組み合わせの有用性を紹介します。
全ての膝の痛みが改善するとは言いませんが多くの膝の痛みの緩和・改善に有効的です。

現代医学では過去には、膝の痛み対して安静と痛み止めが勧められてきました。また近年の国際関節症学会の研究では膝の安静と痛み止めの薬の持続が、膝の痛みの改善に進められなくなってきました。
そして膝の痛みの約99%は手術しなくとも改善や緩和が改善できるとも言われる様になりました。その改善や緩和の秘訣の大きなポイントには運動や関節の正確な動きにあります。そしてオステオパシーでは昔から近年の医学研究がわかる前から、関節の正確な動きを回復する手技療法を行い膝の痛みの改善をはかりました。

オステオパシーが適さない禁忌

非日常的な大きな外力にさらされた直後の場合は、または関節の感染症やリウマチや骨の腫瘍です、この様な場合は整形外科に行く事を勧めます。
非日常的な大きな力とは、以下のような物理的な高エネルギーが加わった事を指します。

・膝を大きく捻った
・転倒し膝を強くついた。または打った
・発熱を伴う膝の痛みの。

上記の様に過剰な力がかかると外傷をまず疑う必要があります、そして外傷には靭帯の断裂や膝関節の軟骨(半月板・硝子軟骨)の破損や裂傷や骨折が起こり得ます。
非日常的な高エネルギーが膝に加わった直後は医学検査が必要です。X線やMRIといった画像検査が必要です。骨折や靭帯断裂や半月板などの大きな損傷がある場合は、整形外科の治療が優先的治療となります。
感染性関節炎の場合は病原微生物を特定し抗生物質の投薬が必要になります。
膝が外傷にさらされずに、夜間の安静時に痛みが出たり、変形を伴う場合は腫瘍が疑われます。(過去に骨転移しやすい癌にかかった場合で、上記の様な症状も病院が進められます。)

オステオパシーが対応可能な膝の痛みの。

・日常動作やスポーツの範囲で膝を動かした際に生じた膝の痛み。
・動きに関わらず出る、原因不明の膝の痛み。
・生理の排卵に伴う膝の痛み。
・過去に膝を怪我をして、その後遺症で膝が痛む。
 (急性の生傷の状態ではなく傷が瘢痕化している)

 

膝を動かして痛い場合

今回は日常動作やスポーツの範囲で膝を動かした際に生じた膝の痛みと、過去の膝の怪我をして、その後後遺症で膝が痛む場合の事をフォーカスして書いてみます。それ以外の「動きに関わらず出る、原因不明の膝の痛み」や「生理の排卵に伴う膝の痛み」は、またいつか別の機会に書いてみます。

膝を動かして痛い場合は、多くは膝がメカニカル(機械的)な変化に対応していないからです。このメカニカルな問題は膝に代償作用が起こり過剰な動きを強いられ、マイクロトラウマ(微小外傷)が起こる事で痛みが起こる場合と、膝自体の過去のマイクロトラウマの瘢痕から起こる膝の動きの制限や、大きな外傷後の怪我の瘢痕による関節の動きの制限が原因となります。以下にこの3つの問題の大まかな説明とオステオパシーでの対用法の概要を書きます。

A代償作用による膝の痛み

股関節や足首や体幹のアンバランスにより、片側の膝に動きの負担が大きくなる事で起こります。いわば膝と連動する他の構造の動きの制限を膝が代償した結果です。
また脊椎関節機能障害や内臓機能障害が原因となり神経の投射痛が関わることもあります。
膝の痛みの素になっている、オステオパシー機能障害を検出し、手技で調整して施術し、膝の負担を減少させ緩和改善に導きます。

B膝の可動制限による膝の痛み

日常範囲の動きでも歪んだ動きや周囲の筋・筋膜から間接的に膝の関節に負荷が加わると、膝自体の可動制限
を起こす場合があります。こうなると一部に半月板などに微細外傷が起こり膝の運動痛を起こし得ます。
膝の日常の曲げ伸ばしの大きな運動には、小さな副運動が大きな運動に加わる事で軟骨や靭帯の粘弾性が効率的に働き、高い耐久性のある膝の動きを提供します。
この大きな膝の運動を支える副運動をオステオパシーは検査し、減少した副運動を特定しオステオパシー手技のトリートメントを行う事で、副運動の回復から膝の動きをスムーズにし膝の痛みの改善や緩和を促します。

C大きな膝の損傷の後の瘢痕の痛み。

膝の構造が大きく破綻していた場合は、改善や緩和には限界があります。過去に膝の怪我をしたあと医師から手術を勧められる程ではない、経過観察と言われた程度の場合はオステオパシーによる膝の痛みの改善や緩和の確率は高いです。医師が経過観察ではなく手術を強く進める様な状態(例えば重度な変形性膝関節症・半月版裂傷・靭帯完全断裂)では、オステオパシーによる緩和の効果は低いです。

上記のAとBや、AとCは複合的に膝の痛みに関わることもあり、オステオパシー総合診断やオステオパシー除外診断で原因や状態を検査する必要があります。

オステオパシーとセルフケアとして運動法の併用

 

セルフケアとしてまず運動法をお勧めします。上記のAの場合は膝の周辺の構造の機能障害の改善に役立つ運動法を提案します。またBやCの膝の痛み対して膝自体の運動が効果がある事が分かっています。運動法は痛みを感じない程度で軽く行います。無理しない範囲の正確で穏やかな運動を基本とします。

オステオパシーの研究では、運動療法だけの筋骨格系の痛みの改善よりも、オステオパシーを行なったのちの運動法を行うとより大きな効果が期待できます。2つの併用の方が筋骨格系の痛みや機能の改善に有益だと様々な研究が示しています。
特にオステオパシーは、大きな動きに関わる副運動の動きを手技で回復するので運動療法が楽になり、運動療法の効果を高めると事が期待できます。

当院の自然療法のセルフケアの指導

上記のオステオパシー以外のセルフケアとし運動法を上記に紹介しましたが、運動法以外にもセルフケアの情報を提供します、運動法と同じく低コストで施術だけに頼らず改善や緩和を早めます。
日常の膝に負担をかける姿勢の癖を調べ、関節炎に有益なメディカルハーブの情報を提供します。また簡単な温熱法や水治療法をケース・バイケースケースで紹介します。

膝の痛みと安静と運動の最近の研究の見解

昔は現代医学では膝の痛みに対して痛み止めと安静が広く推奨されていました。ですが近年では変形性関節症の国際学会のOARSI(国際関節症学会)は薬を使わないまたは最低限にとどめる事を推奨し、運動・減量(肥満の場合)・患部の加熱か冷却、といった方法を推奨しているのです。

参考文献
臨床におけるオステオパシーの原則 
 出版 全日本オステオパシー協会 
著者 WAクチェラDO. WLクチェラDO

オステオパシー除外診断の教材 
 翻訳 スティル・アカデミィ・ジャパン
 著者 アラン・サドワンヌDO

関節の痛み 
 出版 科学新聞  
 著者 JMcM メンネルMD

ひざ痛 変形性膝関節症 自力でよくなる! ひざの名医が教える最新1分体操大全
 出版 文響社
 著者 黒澤尚MD 池内晶彦MD 渡辺淳也MD 巽一郎MD

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